離職率が高い理由

助産師は、看護師資格のみを持っている人以上に離職率が高いといわれています。
助産師といえば、産婆さんと呼ばれるだけあって70代の方も多く勤めている仕事。その為、「おばあちゃんでも出来る仕事なんだ~」と安易なイメージをつける方も多いようで、その実際の仕事内容との差にギャップを感じてしまう方が少なくないのだといいます。

助産師の仕事は、これから出産に望む妊婦、出産後の妊婦に対する全面的なサポートを主としています。その為、一般的にイメージされる分娩時の取り上げだけではなく、産むに当たっての心構えや不安の軽減化を図るなどの仕事もありますし、出産後も同じように心身ともにしっかりとしたケアが必要とされる現場になるのです。しかも、これに加えて力仕事ももちろんありますし、看護師の仕事もあります。

おばあちゃん助産師でも出来ると思って入ると、おばあちゃん助産師は母乳ケアくらいしか仕事をしないといった現場も少なくありません。もちろん、それだけでない方もいらっしゃいますが。そこで、今から違う職場への転職を考えているという方は、給与や待遇面だけで仕事を選ぶのではなく、その具体的な仕事内容にもきちんと目を向けて情報収集する事が大事であるといえるでしょう。

本当に助産師業務が好きという方は先述の大変さに負ける事なく頑張り、転職を繰り返し行う事で自分に合った待遇や収入の職場を選ぶのだといいます。

助産師の求人は、専門サイトやハローワーク、派遣紹介所などを利用するという方が一般的です。また、助産師は帝王切開などの手術などは出来ないものの、正常分娩ならば助産師だけで処置を行うこととなりました。なので助産師になった方の中には、自ら助産院などを開業するという方も少なくはありません。

ここ最近はこの助産院や自宅出産でも問題も多々報告されており、利用する妊産婦やその家族の評価はとても厳しくなりつつあります。その原因は、経験の少ないにわか助産師が多い事からだともいわれていますが、そもそも助産院は正規出産しか出来ないところ。それに対する心構えなどを備えていない助産師が多いのだといいます。こういった事にならない為にも、まずは経験を積んである程度の心構えも踏める環境を整えた上で、開業を考えましょう。

そして、助産院を開業するなら、先ずは助産院で勤務することが大事です。もちろん、産婦人科から転職して助産院を経て開業することの方が、様々な経験を踏まえているという事もあって、万が一にも備えられるかもしれません。