「結婚適齢期」や「寿退社」などの言葉は、すでに死語になっているといってもいいでしょう。「男性は外で働き、女性は家庭を守る」という男女性差の時代から、個人差の時代になってきているのです。「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」の昔話は、今の子ども達には理解できない可能性もあるかもしれません。
すれ違うトラックドライバーが、たまに小柄な女性であったりする時代です。パワステなどの技術革新が進み、仕事に筋肉が必要なくなった領域も増えている好例でしょう。民間のバスドライバーもタクシードライバーも、女性の進出がめざましい時代となっています。
結婚が3食昼寝付きの永久就職で、一番の幸せである時代は過去のものになってしまいました。あるアンケートを見てもわかるように、結婚後も女性に働いてほしいと考えている男性が増えているようです。その背景には、徹底した男女平等の教育があるのでしょう。
また、「男子厨房に入らず」といわれた時代もありましたが、今では電化製品の充実により家事は誰にでもこなせる状況にあります。男女関係なく分担してこなせる仕事に進化しているのです。結婚して子どもができたといって、すぐに仕事を辞めないケースの方が多いでしょう。
女性にも官僚や管理職、医者、独立企業など、男性以上に収入を得る人もたくさん出てきています。男女差とはいえない、個人差の問題になってきつつあります。出産に伴う育児を行う女性への社会支援がもっと進めば、ますます優秀な女性力が社会貢献できるいい時代が到来するでしょう。